2009年 07月 30日
太陽光発電のちょこっと知識
「太陽光発電のちょこっと知識」
発電編
太陽電池が発電する電気は方位で違います。
真南が最もいいですが、南向き(南東・南西など)であればまだOKです。
たまに、北東とか北西などに太陽電池が載っている家を見ますが、
なぜなのか私にはわかりません?
続いて、今日は屋根の傾斜による発電量について。
屋根で多いのは瓦やコロニアルなど傾斜のついた屋根が多いですよね。
この屋根を傾斜屋根といいます。
ビルのような平らな屋上がある屋根を陸屋根といいます。
傾斜屋根でもその角度は違います。
瓦の場合一般的には4寸5分勾配、22度くらいですね。
コロニアルなどはもっと傾斜が緩い屋根もあります。
じゃあ発電するのに一番いい角度、傾斜はどのくらいなのか?
これのヒントは前回書いています。
結論から言うと、
札幌なら43度 沖縄なら26度
東京(東京駅)なら35度49分
松江は35度28分(横浜市は35度27分)
緯度です!
(各地の緯度を見ると面白いですね!はまってしまった(笑))
ですが30度といえば6寸以上の急勾配になります。
また、太陽の高さは前回言ったように冬至と夏至では30度程度違います。
ですから、メーカーさんのカタログに、
「方位:真南 屋根傾斜角度:30度を100とした場合」とあるのは、
一つの基準として載せているだけです
このような条件の住宅というのはあまりないでしょう。
じゃあ、屋根の勾配でどれだけ発電量に違いがあるのか?
傾斜角30度で方位真南を100とした場合
水平面 88.4%
10度 94.3%
20度 98.2%
30度 100%
40度 99.7% (京セラ資料より)
どうですか?
思ったより角度の違いで効率はあまり落ちないですね。
一般的な住宅の傾斜屋根20度で約2%の落ちです。
発電量を左右するのは屋根の角度より方位が重要です。
太陽電池を設置するときは屋根の方位の確認が必要です。
次回は影についてです。
「太陽光発電の光と影」 (笑)
by dandaneco
| 2009-07-30 09:27