2009年 06月 10日
瓦屋根の太陽光発電工事
梅雨入りした昨日、
なんとか雨が降らず順延になっていた太陽電池の設置工事を始めました。
今回のお客さまは、松江市西、来待(きまち)です。
この来待という所は昔から「来待石」という石の産地で、
灯ろうや建材はもちろん、山陰地方の屋根によく見られる赤い瓦「石州瓦」の釉薬としても使われてきました。
渋い赤色がきれいな屋根です
この屋根に太陽電池を36枚取り付けます。
太陽電池を設置するために、専用の金具を取り付けます。
屋根のどの部分に取り付けるか図面をもとに決めていきます。
金具を取り付ける箇所の周辺の瓦を一旦取ります。
屋根地は曾木葺きになっています。
もっと古い家になると、瓦に下に泥がありその上に瓦が並べてありました。
ですから、昔は瓦がずれてきますから、大風の後や、定期的に瓦を直していたんですね。
今回の瓦はその泥葺きの頃と乾式(泥を使わない)過渡期頃だと思われます。
今の瓦とは形状が違います。
金具を取付ける前に合板を屋根の垂木に止め、ステンレス製の金具を取り付けます。
そして、瓦を元通りにしていきます。
黒く見えるのは、ステンレスの金具が過重で瓦に当たっても
傷つかないようにする保護シートです。
このように金具を取り付けていきます。
金具の位置がまっすぐになるように、糸を張って金具を揃えて固定します。
このお客様の屋根には63個の金具が付きます。
太陽電池の荷重はこの金具に分散してかかります。
この金具の数量は、太陽電池の枚数や並べ方で違ってきます。
この作業がもっとも手間がかかる作業で、
金具が取り付けらえれると次はラックを取り付ける作業に入ります。
このお客様の家は増築を重ねておられます。
その度に瓦も違い見ていて面白いものです。
赤い瓦の釉薬の郷「来待の家」に太陽電池が載っていきます。
本日はこれまで。
by dandaneco
| 2009-06-10 10:04